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2024/05
「秋山草堂・映画の部屋」は、映画作品に関する秋山の極私的感想のコーナーです。
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300
ペルシア軍100万人に対して、わずか300人のスパルタ兵がどう戦うか。
ほぼこれだけのお話なんですが、見る方もこの映画にそれ以外の物は望んでいないと思うので、そこが上手く描けていれば満足なわけなのです。
最近流行りの言葉で言えば「最初から最後までクライマックスだぜ!」てな感じの、別の言葉で例えれば大トロしか握らない寿司屋のような作品です。
要所要所に挟まる王妃のエピソードが、見ている時は要らないエピソードに思えたのですが、後から考えてみると大トロばかりなのを飽きさせない為のガリのような役目を果たしてくれていたのではないでしょうか。
スパルタ兵の完璧超人っぷりも素晴らしければ、ペルシア側の悪の軍団っぷりもまた素晴らしく、ハッタリの効き過ぎな映像と展開に、興奮半分・爆笑半分で最後まで飽きさせません。

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前評判通りキッズムービーとして見れば、そこそこ面白い。
勿論、大人がもっと活躍して、ペネローペはもっと有能に、パーカーはもっと執事らしかったなら、もっと楽しめたとは思うが、キッズムービーなのだからまあ仕方がない。
あとは、ティンティン役の女の子が可愛かった事ぐらい。

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一匹狼の宇宙海賊コブラ。
謎の三姉妹の秘密を巡って、海賊ギルドとの戦いが始まる……。

説明不要な寺沢武一原作のコミックの劇場アニメ化。
ちゃんと見たのは今回が初めてなのだが、予想以上に面白かった。

原作のエピソードを使いながら、全くオリジナルのストーリーに上手く纏めてあって最後まで飽きさせない。
映像的にも原作のイメージを更に膨らませる工夫が見られ非常に魅力的だ。

そして、主人公コブラを演じた松崎しげるの声が非常に良かった。
穿った見方をされる方がおられるといけないので最初に言っておくが、これは皮肉でも何でもなく本当に良かったのだ。
コブラの声と言えば、後のテレビ版「スペースコブラ」での野沢那智を思い浮かべられる方も多いと思うが、個人的には野沢コブラは余り好きじゃない。
シリアスな二枚目(アラン・ドロン等)や狂気を含んだインテリ(クリストファー・ウォーケン等)、もしくは饒舌な三枚目(「悟空の大冒険」の三蔵法師や「スターウォーズ」のC-3PO等)での野沢那智は大好きなのだが、二枚目半のタフガイ役(コブラや「ダイハード」のブルース・ウィリス等)は演技過剰な所が鼻についてクドく感じてしまうのだ。
松崎コブラは、演技力では野沢コブラには敵わないが、コブラのイメージにあった声質と軽妙な演技、それに野沢コブラにはないコブラの人間的な魅力も引き出していて、とても魅力的だった。

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自衛隊で行われた特殊実験の失敗で、一部隊が戦国時代にタイムスリップしてしまった。
その影響で現代に異変が起こり始める。
現代の消滅を防ぐ為、過去にスリップしてしまった部隊を追って、二度目のタイムスリップが行われた。
果たして主人公達は現代の消滅を防ぐ事が出来るのだろうか。
……とまあ、こんな感じの導入部なんですが。

とりあえず、全体的に薄っぺらいです。こだわりという物が感じられません。
ミリタリー関係のこだわりが私には読み取れないせいかもしれませんが、中途半端なアニメ風の設定や台詞が邪魔して硬派な格好良さというのも全く感じられません。
平和ボケしている日本人を表現したかったのだろうとは思いますが、作戦中の自衛隊員たちの警戒心・緊張感の無さには呆れてしまいます。おまえら、それでもプロか。
そんな頼りない現代人が本物の刀を片手で軽々しく構えるのにはガッカリしました。
本物の刀の重さに戸惑う描写なんかを何で入れないのか。
時代劇と時間物なめてんじゃないよ。
そんな踏み込みの十歩ぐらい足りない描写&展開の連続で、日光江戸村のアトラクションなら笑って済ませるレベルの作品になっています。
ラストでにゃんまげでも出てきてくれれば、評価が上がったかもしれません。

なんで半村良の原作を使わずに改悪したのか分かりません。
これなら、志茂田景樹の「戦国の長嶋巨人軍」を映画化した方が100倍面白かった様な気がします。
とりあえず、原作・福井晴敏と監督・手塚昌明は、「クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」でも見て反省して欲しいです。

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画期的なビジネスのアイデアを考えついた主人公。彼に近づく謎の大富豪の正体は?

詐欺師物。所謂コンゲームである。
であるが、この映画の主人公はカモられる側、つまり詐欺の被害者の方だ。
感情移入するべき主人公を詐欺の被害者側に設定するのは、逆(詐欺の加害者が主人公)の場合より難しいのではないだろうか。
詐欺に引っかかる展開は、ヘタすれば主人公が間抜けに見えてしまう恐れがあるからだ。
間抜けな主人公が危機に陥っても、観客は自業自得と感じ心配してくれないだろう。
この映画でも、主人公が間抜けに見える箇所が何度もある。
しかし、主人公を素直で好感の持てる人間に描く事で、感情移入できないという事態をなんとか回避している。

コンゲーム物としては、人死にが出る分スマートさに欠けるが、それなりには楽しめた。

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