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2024/05
「秋山草堂・映画の部屋」は、映画作品に関する秋山の極私的感想のコーナーです。
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シャマランのアレ。
理由もなくバタバタと人が死んでいく冒頭から、相変わらず掴みはバッチリで、グイグイと引き込まれるのだが、中盤、主人公達が悪ガキ二人と行動を共にする辺りから失速し始め、いつもみたいなバカなオチを期待していると、捻りのかけらも無いオチで肩透かしを食らう。
むしろオチを付けず、事態も解決しないままリドルストーリーとして終わった方が面白かったのではないかと思う。
あと、最後の方で主人公達が世話になる婆さんが、ちょっと人格的に問題のある人物に描かれていたのが気になった。
あの婆さんは普通に良い人(もしくは普通に普通の人)で良かったのではなかろうか。

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リチャード・マシスン(マチスン)原作の小説「I am legend」(邦題は「吸血鬼」やら「地球最後の男」やら)の最初の映画化。
こないだのウィル・スミス主演の「アイ・アム・レジェンド」と同じ原作で、先駆ける事40年ほど前に作られた作品な訳です。

ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に影響を与えたとか、基本、傑作という扱いで紹介される事の多いこの作品ですが、果たして出来は……うーむ。

今の視点で見て古臭いのは仕方ないにしても、当時としてもかなり古臭かっただろうと思える野暮ったい演出。
その上、主人公の一人語り的な物語の構造上、心理描写の稚拙さは致命的。
プロットの面白さはあれど、それはマシスンの原作が素晴らしいからであって、むしろ出来の良い原作と比べると、プロットの良さを全く活かせていない凡庸な映画化と感じてしまう。

この作品が満足できない出来だったので、「オメガマン」(2度目の映画化作品)と「アイ・アム・レジェンド」(3度目の映画化作品)が妙に見たくなってきた。
どちらも満足させてくれそうにないけど。

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元々の2本立てバージョンで見ないと意味のない映画。
プログラム・ピクチャーの2本立て興行を(嘘予告を含めて)再現すると言うコンセプトあっての作品で、1本だけ単品で見せられても只の駄作としか思えない。
同じタランティーノ監督の「レザボア・ドッグス」の“ライク・ア・ヴァージン”談義や、「パルプ・フィクション」の“マクドナルド”談義なんかは、物語のスパイスとして楽しめたが、今作の半分以上を占めるオネーチャン達の無駄話は、退屈すぎる。
オマージュだなんだって言うのは、映画として楽しめた上での話だと思うのだが。

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300
ペルシア軍100万人に対して、わずか300人のスパルタ兵がどう戦うか。
ほぼこれだけのお話なんですが、見る方もこの映画にそれ以外の物は望んでいないと思うので、そこが上手く描けていれば満足なわけなのです。
最近流行りの言葉で言えば「最初から最後までクライマックスだぜ!」てな感じの、別の言葉で例えれば大トロしか握らない寿司屋のような作品です。
要所要所に挟まる王妃のエピソードが、見ている時は要らないエピソードに思えたのですが、後から考えてみると大トロばかりなのを飽きさせない為のガリのような役目を果たしてくれていたのではないでしょうか。
スパルタ兵の完璧超人っぷりも素晴らしければ、ペルシア側の悪の軍団っぷりもまた素晴らしく、ハッタリの効き過ぎな映像と展開に、興奮半分・爆笑半分で最後まで飽きさせません。

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9万人の観客で超満員のアメフトのスタジアムに、狙撃犯が潜入。
警察&SWAT対犯人の息詰まる攻防戦が描かれ……ません。

警察が犯人に気付くのが中盤を過ぎてから。
なら、それまで何を描いていたかと言えば、試合を見に来た観客達の人間模様だったりするわけで、要はサスペンスのプロットをパニック映画の手法で描こうとした様なんですよ。
それだけ聞くと面白そうなんですが、登場人物がどいつもこいつもいけ好かないヤツか無個性なヤツしかいないもんだから、「こいつらがどうなろうと知ったこっちゃ無い」としか思えなくて、クライマックスに狙撃犯の犠牲になる一般人達が、薄っぺらいメロドラマを背負わされてたりするのを見ても、笑いしか出てこないわけです。

おまけに、犯人側の狙撃はほぼ百発百中なのに対し、SWAT側は為す術もなく次々撃たれて、被害を広げるばかり。
プロフェッショナルなはずの人物がマヌケだと、ホントにガッカリしてしまいます。

それに、実際パニックになるのはラスト10分ほどで、パニック映画としても成立していません。

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