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2024/05
「秋山草堂・映画の部屋」は、映画作品に関する秋山の極私的感想のコーナーです。
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非常に良かった。
今のところピクサー作品にはハズレはないのだが、今回のはその中でも上位に入る出来。

何が良いって、一言で言えばセンスの良さ。
擬人化した車が登場するのは皆様ご存じだろうが、その擬人化具合が絶妙なのだ。
表情豊かで魅力的な人格が伝わってくる上で、自動車らしさも損なわれていないベストバランスなデフォルメ。
その上、カワイイ先進国の日本人から見ても可愛く感じられるキャラクターは、ディズニーやドリームワークスには真似できないところだ。

そして、ピクサー作品を見るたびに感じるのだが、CG技術の素晴らしさも大きい。
前作「Mr.インクレディブル」の時は、奥さんの髪の毛の痛み具合に感心したのだが(笑)、今回は車のボディの写り込みや質感、うっすらと埃を被った曇り具合などキャラクターに関する部分で唸らされ、アメリカの広大な荒野や緑の木立が立ち並ぶ山道を主人公とヒロインがドライブ(?)するシーンなどでは美しさに見とれてしまう。
その技術的な素晴らしさを先述のセンスの良さが裏打ちしているので、映像的気持ちよさは比類無い程だ。

一方、ストーリーは「才能はあるが人格的に未熟な主人公が、様々な人々との出会いで成長していく」という非常によくある話である。
しかし、よくある話というのは、面白い話だから定番になってしまったと言う事なので、巧く描く事が出来れば面白い話になるのだ。
この映画も、その定番話のツボを押さえて、巧く盛り上げてくれる。
物語に新味はないが、キャラクターの魅力・センスの良さで最後まで心地良い。

自動車に殆ど興味がない私でも、「車ってイイかも」とちょっと思った程なので、車好きの子供達ならどれだけ嬉しい映画体験だっただろうと思う。
映画館からの帰り道、すれ違う車のフロントガラスに“目”を思い浮かべ、ほのぼのとした気分にさせられてしまったのだった。

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原作は中学か高校の頃に読んで、読みにくいながらも楽しかった記憶がある。
で、映画だが、期待したほどは面白くなかった。
SF的ホラは楽しいのだが、どうも演出が凡庸すぎる気がする。
あと、キャストに華がない。
原作は殆ど覚えてないのだが、マーヴィンはもっと深い絶望を抱えていた様な気がする。

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前作は状況説明ばかりのいかにもなダイジェストだったが、今回は恋愛と言うテーマを軸にキャラの心理描写を(前作よりは)細かく描いていた分、前作よりは楽しめた。
カミーユの気違いっぽさは見事に薄らいでいるが、その分フォウやサラ、カツの気違いっぽさが目立ってしまっている。
レコアとクワトロのやり取りや、エマに想いを寄せるヘンケンなどはとても良い感じだった。

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星新一のショートショートをアニメ化したもの。
そのまま映像化してもつまらないという意味で映像化の非常に難しい作品だと思うが、予想通り非常につまらない。

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主人公の元・米軍大佐率いるグループが、核ミサイル基地を占拠した。米政府に対する要求は、1000万ドルの現金とベトナム戦争に関する機密文書の公開だった……。

男臭いポリティカルサスペンス。
雰囲気は良いが、ミサイル基地の警備が貧弱すぎたり、主人公の計画が行き当たりばったりなので見ていて少し醒めてしまう。
問題の機密文書の内容も、“アメリカ政府は、国力を誇示するために必然性のない戦争をしている”といった、今では誰でも知っているような内容なので、あまりインパクトはない。
アメリカ(もしくは国家)というものは国民に対して不誠実で、それは今後も変わらないだろう、と言うこの映画のメッセージは、30年近く経った今でも切実に感じる事は出来るが。

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