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2024/05
「秋山草堂・映画の部屋」は、映画作品に関する秋山の極私的感想のコーナーです。
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二十ヶ月も妊娠し続けている妊婦。
その噂に興味を持った三文文士・関口は、知己の古書店主・京極堂に相談を持ちかける。
その事がきっかけで、ある一族の忌まわしい秘密が明るみに出るのだった……。

京極夏彦の同名小説の映画化。
唯一、私が読んだ事のある京極作品。
私は勝手にもっと渋い話を期待していたせいか、文体と登場人物の軽さに肩すかしを食らい、あまり乗れなかった記憶がある。
この作品の話をしているときに記憶がどうとか言うと話が脱線しそうになるので別の言葉で言い直すと、イマイチだった。と言う事だ。
……と言う事なので、作者や原作のファンではない者の視点で感想を語らせて頂く。

非常に馬鹿馬鹿しお話である。
この馬鹿馬鹿しいというのは、決して貶している訳ではない。
馬鹿馬鹿しい事を堂々とやってしまう荒技は嫌いじゃない。
その馬鹿馬鹿しいトリックをただの馬鹿に見せない実相寺監督の演出も相変わらず魅力的である。

しかし、この物語自体、主人公・関口が馬鹿である事が前提の話であるので、観ている内に、物語の構成上の都合で馬鹿に設定された主人公と、主人公が馬鹿であるが故に回り道をさせられる物語に付き合わされている感が強くなり、興味が持続しないのだ。
勿論、原作を読んでしまっているから余計にそう感じたのかも知れないが。

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